もくじ
お中元のマナーとは?
夏頃に贈る、もしくは貰うことのある「お中元」。
ご自身でも仕事の付き合いや、遠方の親戚などに贈る機会も出てくると思います。
しかし、ただ品物を贈ればいいというわけではありません。
「どんな人に贈るものなのか」
「包装やのし紙は必要なのか」
「持参すべきか、郵送すべきか」
やはり贈り物ですので、受け取ってもらえたら喜んでほしいですよね。
では、どのようなマナーがあるのか。 その種類と対処法について、解説していきましょう!
お中元を贈る相手
お中元とは、「その年の上旬(上半期)で、お世話になった人への感謝として贈る品物」です。
そのため、両親や親戚、友人・知人、上司などが主となります。
他にも、結婚式でお世話になった仲人や、仕事の得意先、子供の塾の先生などに贈る人も多いです。
ここで注意したいのが、公的職員や一部の企業では、お中元を受け取ることを禁止しているところもある点です。
利害関係に当たる場合、お中元を受け取ったから仕事上で便宜を図る……ということはありえないでしょうが、そのような状況に万が一でもならないよう、予め禁じているのです。
また、お中元は一度贈ったら次の年も贈るのがマナー。
一度だけでやめるのはマナー違反になるので、毎年贈りたいと思える人だけに贈るようにしましょう。
そして、お中元を贈った相手にはお歳暮も贈るのが基本ですが、「毎年二回の贈り物をしていて負担になる……」という場合には、お歳暮のみを贈るようにしましょう。
お中元を贈る時期
お中元を贈る時期は地域によって異なり、東日本では7月上旬、西日本では8月上旬に贈るのが一般的です。
もし時期を過ぎてしまった場合は、「残暑見舞い」として贈ることができますので、その際はのしを変えて贈りましょう。
また、喪中のときでもお中元を贈ることに問題はありませんが、四十九日(忌明け)までは待つようにしてください。
贈り先ごとの相場感
お中元の相場は、贈り先によって異なります。
贈り先が家族や親戚など身近な人であれば3,000円ほどが妥当だといえるでしょう。
それに対し、仕事の関係者に贈る場合は5,000円ほどの価格帯が一般的です。
また、特にお世話になった人であれば10,000円ほどの予算でお中元を贈る場合もあります。
ちなみにお歳暮では、お中元よりも高価なものを贈るのがマナーとされています。
お歳暮も贈ることを考えているのなら、そのマナーも踏まえてお中元の予算を設定するようにしましょう。
のしや送り状も忘れずに
贈答品には必ず贈呈様式があり、お中元にももちろん必須です。
意外と忘れがちな表書きや、お中元に合ったのし紙のデザインなどについても、こちらで確認しておきましょう。
お中元用のし紙と表書き
お中元で使用する贈り物用ののし紙は、赤と金色の蝶結びのデザインのものです。
間違って違うのし紙をかけることのないように注意してください。
お中元の表書きは、「御中元」の文字を書くのが一般的です。
ただし、お中元の時期を逃してしまった場合には「御中元」と書くことはできません。
遅れてしまった場合には、暑中見舞いまたは残暑見舞いとして贈るようにしてください。
郵送ならば内のしで
宅配便でお中元を贈る場合には、のし紙が傷つかないように内のしにするといいでしょう。
内のしとは、品物に直接のし紙をかけてから包装して、のし紙が傷つかないようにすることです。
そして、併せて送り状も送っておきましょう。
最も基本的な送り方はハガキですね。
これなら、誰に対しても失礼に当たりません。
また、仕事関係の相手などに贈る場合には丁寧な手紙を添えるのがベストです。
相手が親しい人であれば、メールや電話でも問題ないかもしれません。
送り状は品物に添えるか、あるいは品物が到着する2~3日前に届くようにしてください。
お中元にカタログギフトはぴったり?
相手に好きな商品を選んでもらえるカタログギフトは贈り物としてすっかりメジャーになっており、お中元に活用する人も少なくありません。
お中元は相手の趣味嗜好や家族構成に合わせて選ぶのが大切ですが、どのようなギフトを贈ればいいのでしょうか?
例えば、アウトドア派の人であれば体験型ギフトがたくさん掲載されているカタログギフトが喜ばれることでしょう。
食にこだわりのある人であれば、グルメ専門のカタログギフトもおすすめですよ。
しかし、カタログギフトという形を取っていても、お中元はお中元。
きちんとお中元のルールやマナーにのっとって、贈るようにしてくださいね。
今年のお中元にはカタログギフトを贈ってみては?
お中元ではソフトドリンクやビール、そうめん、うどん、季節のフルーツなど、夏に貰ってうれしい品物が定番です。
カタログギフトなら、それらも含めたたくさんの商品の中から好きなものを選んでもらうことができます。
相手があまり欲しがっていないものを贈ってしまう心配がないので、自分にとっても相手にとってもメリットを感じられると思います。
今年のお中元で悩んでいるのであれば、カタログギフトも候補に入れてみてはいかがでしょうか。